photo by 岡崎伸一
PROFILE
YUMMY
1985年茨城県水戸市生まれ
東京藝術大学先端芸術表現科卒
16歳でDJとしてのキャリアをスタート。力強いヴォーカルハウスからディープなミニマルサウンドまで、多彩なグルーヴを変幻自在に操るスタイルと女性DJ随一のMixスキルが評価され、HOUSE NATION@WOMBでピークタイムを担当。今日のHOUSEムーヴメントを築き上げた立役者の一人となる。アンダーグラウンド出身ながら最も勢いのある実力派として注目されている。週末は日本のみならず海外にも活動の場を広げ、maintaico名義では新木場ageHaにてレギュラーパーティ"CLOUDLAND"をオーガナイズしている。
アートと音楽が生み出す可能性
DJ。ラジオのではなくってクラブの、だ。クラブに行かない人はなじみがないかと思うが、ターンテーブルなどを駆使して、様々な音楽を操り、場を盛り上げるプレーヤーのことを指す。ただ単純に曲をかけるのではなく、雰囲気を読みその場で曲をセレクトする等、高度なテクニックと集中力、体力を要する仕事だ。現在、エイベックスの展開するハウスネイションにレジデントDJとして参加し、日本のみならず海外まで縦横無尽に活動の幅を広げているYUMMYに、大学時代に親しんだ上野公園でインタビューを行った。
実は、YUMMYとは彼女が高校生からの縁。主催するアートワークショップで知り合い、企画したイベントでDJをやってもらったり、作品を展示したりした。もともと美大志望だったが、音楽への情熱も半端ではなかったことを記憶している。
その後、彼女は東京藝術大学先端芸術表現科へと進学。水戸を離れ、現代美術や様々な表現について総合的に学んだ。その間もDJ活動は続けていたそう。「学校の4年間で、表現方法を限定したくないと考えるようになりました。だからDJは一般的な自己表現のツールではないけれど、時間をかけることで自分のものにする事ができたのだと思います。」
転機は18歳の時。某酒ブランドが主催していたDJのコンペティションに参加した時のこと。惜しくも賞は逃したが、審査員として関わっていた洋楽部のプロデューサーの目にとまった。将来何かできたらいいという感じだったが、ハウスネイションの波が到来。瞬く間にスタープレーヤーとしてフロントに立つこととなる。ウェブサイトのスケジュールをチェックすれば分かるが、本当に様々な土地でプレイを続けている。
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